いつも洗濯を干すたびに、もやっと感じることでした。

思い通りに干せるハンガーがない...。

もともと服の勉強をしていた経歴もあり、洋服は大好き。だけど常日頃、洋服の洗濯や保管の仕方には納得がいっていませんでした。

「どうもしっくりくるハンガーがない。何かいいものないかしら。」

探してみるものの、なかなか自分の理想となるハンガーはありません。洗濯をするたびの毎度のモヤモヤは、少しだけど確実にありました。

いろんなハンガーがあるけれど、私好みのハンガーってどんなものだろう。

とがっていると干しあがったら跡がつく。
もっとまるっとして洋服に影響が出ず、もっちりして襟口や肩が滑らない。思い通りに曲がればどんな服にもぴったり合わせられる。

そう思って探してみるもののやはり見つかりません。困ったなぁ。困ったのループループループ...。でも中々思った通りの物には巡り会えませんでした。

まず、針金ハンガーや薄いつくりのハンガーは服に干した跡がつく。

木製ハンガーは洗濯ものには使えないものもあるし、保管するときに襟ぐりが滑って伸びてしまう。 

パンツを干すときは、ハンガー単体では滑り落ちてしまうし洗濯バサミを使うと洗濯バサミの押さえ跡がついてしまう…。

たたんで保管すると、折り目がしっかりついてしまう。
なのにズボラな私は手間をかけたくない。

洋服に影響が出ず、あらゆる洋服を干したり保管できるハンガーはないものだろうか？
できたらボトムスや小物にも使えるような。すべてにうまくいくものはないんだろうか？

ある眠れぬ夜。何とはなしにまたハンガーのことをぼんやり考えていました。

跡がつかない、まるっともっちり。ハンガー自体が曲がればどんな服にもぴったり合うはずなのに…。

そんな、理想のハンガー、探してもないんだよなー。

理想のハンガー…？

そうだ！作ればいいんだ！

調理器具につかうようなシリコーン素材でもっちりとした...

きっと他にもこういうハンガーを欲している人がいるはず。

私は起き上がり自分の理想とするハンガーの原案をメモ書きに書き起こしました。

それが2019年2月のことです。